ソリューション

SMART FACTORY

業種ごとの工程と規制に合わせて構築する製造実行システム

このページが答える質問

  • 業種ごとの工程と規制に合うMESはどのように構成しますか?
  • 既存の設備とERPを維持したままMESを構築できますか?
  • GMPのバッチ記録を電子化するには何が必要ですか?
  • MESとAIはどの順で導入しますか?

業種ごとに異なる記録要件

自動車部品は素材LOTを順・逆方向に追跡し、機台番号ごとに子部品のシリアルを連結します。健康機能食品はバッチを分割し、秤量を記録し、製造記録書を決裁します。化粧品の充填ラインは号機ごとの標準速度に対する実績を集計し、射出工程は金型と作業条件を併せて残します。

工程と規制が異なれば、画面構成も業務の流れも変わります。インピックスは業種ごとにMESを個別に構築してきました。

業種別MES

業種 構築範囲 中心となる機能
自動車部品 96画面 · 12メニューグループ 加工・組立LOTの順逆追跡、機台番号ごとの子部品シリアル連結、OEE・MTBF/MTTR、ERP・QMSとの連携20種あまり
健康機能食品 111画面 · 13大メニュー 粉末・液状・ソフトカプセルのバッチ分割、秤量・解包、電子製造記録書の決裁、LIMS試験連携
化粧品 30画面 · 9メニューグループ 充填・包装のLOT実績、センサーカウンターによる生産数量の自動集計、3D工場モデルの監視
プラスチック射出 61画面 · 8メニュー 射出機・金型の作業日報、ホールドカードによる不良封じ込め、自主検査、原材料の水分履歴

製薬・バイオはEBRS・REMSと併せて構成します。

POP — 現場端末

ライン脇の端末で、作業の開始から終了までの出来事を記録します。作業指示と基準情報はMESから受け取り、実績・非稼働・設備故障・LOT履歴をMESとERPへ返します。

作業中・待機・非稼働・設備故障・完了の状態を区別し、稼働時間を自動集計します。素材LOTバーコードの投入、移動台車の識別票発行、作業標準書・Q-Pointの参照、設備故障の写真添付による受付に対応します。

EBRS — 電子製造記録

製造指示書(MBR)を電子様式で設計し、PM・QMの承認を経ます。バッチごとにEBRを発行し、現場作業、秤量、設備の使用、点検の記録を電子署名で残します。

  • 工程の開始・終了時にID・パスワードを再確認して署名
  • 29種のLogbook・チェックリスト
  • 16種に区分した監査証跡(Audit Trail)
  • 論理削除と変更理由(Remark)の記録
  • BR Review・返却検討・決裁、実行バッチ記録のレポート出力
  • 電子秤・Historianからのデータ収集、ERP・WMS連携

REMS — クリーンルーム環境モニタリング

温度・湿度・露点・差圧・浮遊粒子をセンサーとBMSからリアルタイムで収集します。

作業場の平面図に、正常・注意・逸脱・通信不良の四つの状態を表示します。工程別・品目別の温湿度基準と、差圧位置ごとの陽圧・陰圧基準をそれぞれ設定し、ディレイタイムを適用して瞬間的な変動を除いたうえで注意・逸脱を判定します。

逸脱は件ごとに処置内容と理由を記録します。利用者・システムの変更は変更前後の値が監査証跡に残り、ファイルのダウンロード履歴も記録されます。

月別・日別の統計、季節・時間帯の平均、空調機(AHU)と部屋の相関を分析します。日次の監視報告書を自動生成し、チームごとにSMS通知を送信します。

システム連携

設備データはOPC-UAで収集し、AAS・KS X 9101標準にマッピングします。コンベアの警報、ナットランナーのトルク、電子秤の計量値のように形式が異なる値を同じ体系へ統合します。

ERP・QMS・WMS・LIMSとはインターフェースで連携します。自動車部品MESは、製造指示・BOM・品目・設備を受信し、実績・追跡性・出荷を送信するインターフェースを20種あまり備えています。既存システムは置き換えません。

工程データと社内文書はオンプレミスに保存されます。

制御権限

設備の制御権限は動作ごとに分けて付与します。

動作 既定値
生産ライン設備のPLC読み取り 承認
バッチ完了承認・電子署名の書き込み 承認
工程レシピの制御命令の書き込み 遮断

工程レシピを変更する書き込みは既定で遮断し、別途協議のうえ開放します。

適用分野

製薬・バイオ、健康機能食品、化粧品、自動車部品、生活用品、素材の分野で構築しており、海外工場のMES構築実績もあります。

  • 製薬・バイオ — GMPバッチ記録の電子化、クリーンルーム環境の常時監視、査察対応資料の抽出
  • 健康機能食品 — 粉末・液状・ソフトカプセルラインのバッチ・秤量記録、製造記録書の電子決裁
  • 化粧品 — 充填・包装のLOT別実績の自動集計、稼働率・非稼働原因の分析
  • 自動車部品 — 加工・組立LOTの双方向追跡、設備の保全計画・実績管理

AI導入の順序

MESを構築すると、工程の記録が標準化された形で蓄積されます。このデータをB²LABに集め、その上でA²LABが品質予測と予知保全のモデルをつくります。

記録が標準化されていない状態でAIを先に適用すると、モデルの学習根拠を説明しにくくなります。

構成と主な機能

業種別MES
自動車部品、健康機能食品、化粧品、プラスチック射出など、業種ごとに工程と記録の要件が異なるため個別に構築します。
POP — 現場端末
ライン端末で作業の開始から終了までを記録します。MESの作業指示を受け、実績・非稼働・設備故障・LOT履歴を返します。
EBRS — 電子製造記録
製造指示書(MBR)を電子様式で設計・承認し、バッチごとに記録を発行します。電子署名と監査証跡を適用します。
REMS — クリーンルーム環境モニタリング
温度・湿度・露点・差圧・浮遊粒子をリアルタイムで収集し、GMP基準に対する注意・逸脱を自動判定します。
既存システムの維持
設備データをOPC-UA・AAS・KS X 9101にマッピングし、ERP・QMS・WMS・LIMSとインターフェースで連携します。

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